
Young Japanese Breast Cancer Network
Updated 2010-03-08
At Diagnosis: Special Issues by Age
CURE 2009年版 がんについての資料ガイド
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診断時の年齢によって違ってくる課題
乳がんの診断を受けた時の年齢が30歳代と60歳代では治療の次に何をすべきかということが違ってきます。
若い人たちの場合: 将来の家族計画
子供と若い人たちは治療中と治療後にたくさん問題に直面します。まず1つ目は、妊娠についてです。過去において腫瘍専門医は、がんの治療をすることだけに専念し、患者の将来の家族計画については ほとんど気にしませんでした。しかし、現在は治療が家族計画などの患者の人生に与える影響について考えるようになりました。2006年に公表されたAmerican Society of Clinical Oncology (アメリカ臨床腫瘍学会)の指針では、生殖期の患者(男女とも)へ 腫瘍専門医が治療後に子供ができなくなるかもしれない可能性について話すように勧めています。患者が子供の場合は、両親や親権者へ話します。腫瘍内科医は、生殖機能の保存手段やその分野の専門家を紹介するなどすべきでしょう。
一つの治療をすることで生殖機能が劇的に減少する場合があるので、治療を始める前に医師が生殖機能保存するための計画をたてることが重要です。生殖機能保存(精子銀行や卵子の冷凍保存)は、がん治療の開始を数週間遅らせることになります。
女性の場合、特定の化学治療の薬品とホルモン治療、骨盤付近への放射線治療は、卵巣や他の生殖器にダメージをあたえ、早期更年期をひきおこすことがあります。女性の卵子は一生涯で限られた数しかないので、がん治療のために卵子や卵母細胞にダメージがあった場合、その後子供ができなくなることもあります。
もし治療に骨盤への放射線治療が必要な場合、卵巣は手術で放射線の当たらないところに移すこと(卵巣固定術)ができます。これによって卵巣へのダメージの危険性を50%減らすことができます。化学治療中 一時的に卵巣の機能を停止させるホルモン拮抗薬(薬剤名ゾラデックス)も、卵子をダメージから守る手段として研究されています。
体外受精の場合は、凍結保存した受精卵を解凍してから子宮内に戻します。体外受精はがんの治療の前にしなくてはなりません。卵子を取り出すのに数週間かかることもあります。卵子の成熟させるためにホルモン剤の注射が必要となることもありますが、自然採取も可能です。
受精していない卵子を凍結保存することは可能ですが、妊娠の成功率は冷凍受精卵の場合ほど高くはありません。卵子を解凍後、卵細胞質内精子注入法によって受精させ、子宮内にもどします。受精していない卵子を冷凍保存することは、実験的ではありますが凍結技術が良くなり受精の技術も高度になり成功率は良くなりつつあります。睾丸や卵巣細胞を凍結し治療後に患者の体内に移植して戻すという方法が研究されています。
新しい数々の方法は実験的段階ということもありますが、ほとんどの方法は医療保険が利きません。費用は2万ドルくらいまでになることがあります。通例の体外受精の費用が1万ドル強です。お持ちの健康保険によって、その施術が治療の一環に必要であるとされれば 健康保険が利くこともあるようです。
年配の方の場合: 内科的合併疾患
最新の研究によると、がんと診断された患者の少なくとも半数は他の病気や内科的合併疾患(心臓疾患、糖尿病、高血圧や関節炎など)をかかえています。それらの疾患そのものが命にかかわる病気になりかねません。
がんと内科的合併疾患の重圧は、高年齢層(この人口が米国において増加傾向にある)に大きくのしかかります。内科的合併疾患は、がんの治療(治療の方針や予後にも)影響します。がん患者が長寿になったことにより内科的合併疾患のことを今まで以上に考慮する必要がでてきました。
適切で効果的ながん治療を受けるために、身体全体の健康を評価する必要があります。がんの治療薬には副作用が既存の健康状態を悪化させることや薬の投与において禁忌があるのが問題です。
例えば、ベルケイドは多発性骨髄腫やマントル細胞リンパ腫に有効な治療薬とされていますが、神経障害をおこし手足に痛みとしびれがでます。この症状は糖尿病患者には神経にダメージがあるため 強く現れます。アロマターゼ阻害剤などのホルモン治療においては、骨粗しょう症のある人には問題です。アロマターゼ阻害剤は、エストロゲンの生成を阻害します。エストロゲンは、骨の健康維持には欠かせない存在で、それを阻害することによって骨粗しょう症を深刻化させます。
HER2陽性タイプの乳がん治療薬のハーセプチン(薬剤名トラツズマブ)と白血病に使うアントラサイクリン系アドリアマイシン(薬剤名ドキソルビシン)と固形がんは、高年者に多い心臓疾患や高血圧がある場合には危険です。これらの薬品は、心筋を痛めるため、患者のをよくモニターする必要がありますし、心臓の機能の状態によっては薬剤の量をかえないとならないことがあります。
しかし、副作用があるということが、持病のある人には抗がん剤が投与できないということではありません。担当の医師は、抗がん剤と内科的合併疾患の両方の薬の量を調節するでしょう。それが患者にとって一番有効ながん治療となるでしょう。
最後に、高齢者だからといって若い人より弱いがん治療を受ければよいということではありません。内科的合併疾患があるからとか 高齢者には強い治療がそれほど有効ではないという先入観や強力な治療からくるストレスに耐えられないと言われますが、治験によれば、生存率とクオリティー・オブ・ライフにおいては、若い患者と変わらないと証明されています。
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子供との対話
あなたの診断の結果と治療について小さい子供やティーンの子供(その子供が自分の子供でも孫であっても)と話し合いには、子供への特別な気遣いが必要です。子供がどう反応するかということは、あなたを含むまわりの大人ががん告知をどのように対処するかに大きくかかわっています。あなたの泣く姿を子供に見せてもよいのです。これによって、喜怒哀楽というものが人生の一部であるということを学びます。
子供とオープンに話し合うこと、そして治療が進むにつれ 質問があるときはいつでも会話を持つことは、ある意味では適切なことであるといえます。がんは伝染病ではないことと誰のせいでそうなったのではないということ(特に子供のせいではない)をよく説明しておきましょう。子供は、何が起こっているかわからないときに恐怖感を持ちます。時として、なぜ、あなたがいつもより疲れていて相手をしてくれないのかということに自分なりの解釈をします。子供にちゃんと説明をして、お手伝いなどあなたのために何かしていると思う機会を与えることは重要です。
小さい子供には、出来る限り今まで通りすることで子供の情緒を安定させ 不安が無いようにしてあげましょう。病気の親や兄弟だけが注目されるの見ると、子供は、自分はいなくてもいいとか愛されていないと感じます。家族に病気の人がいることを理解し、自分の状況がわかっている子供は親の治療中という苦難をうまく乗り越えられます。一般に子供の大半は、家族と対話を持つことと親が子供の必要としていることや質問に応えることで このような状況に対処できるようになるといわれています。