あなたの骨に優しくしましょう

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あなたの骨に優しくしましょう

Good To The Bone
 

                         Cure Winter 2007
 
(Proactive strategy has patients taking preventive steps to protect their bone during therapy)
(治療中における予防的な骨粗相症に対する戦略)
 
 
How Dense Are Your Bones?
 
 乳がん患者の骨の治療による長期的な悪影響をモニターし、誰を骨粗鬆症と判断するかは、患者さんの骨の鉱物密度(BMD)や、mass relativeを評価して決めます。もっとも標準的なBMDに決め方はDual energy x ray absorptiometry,または、DEXA,患者さんが座っている間に下部脊椎と腰の骨(ヒップ)の間にエックスレイをかけるのがもっとも早く、簡単で苦痛でもないやり方です。DEXAは、低い放射線濃度や、正確さ、そのコストにおいてもっともよい検査の仕方です。
 シアトルのワシントン大学の腫瘍内科医師のJulie Gralow M.D.によると、最も理想的な骨の検査は、乳がん治療以前と治療終了1年後にDEXAスキャンをする事です。臨床腫瘍学学会は、骨の組織は徐徐に変化するので、それほど煩雑に骨のスキャンをする必要はないと言っています。
 MRI(磁気や電磁波や、コンピューターを使用して体構造のイメージを写す)は、臨床医にその時々の骨の構造を血管と神経の構造も含め教えてくれる。しかしながら、MRIという高額の検査は、必ずしも骨の消失(ボーンロス)に対する測定検査として確実であると分っているわけではない。未だ研究中というのが本当の所である。
 医師たちは、もっと簡単な検査で患者さんの骨のロスを見て取れる。たとえば尿検査や血液検査により骨のカルシウムが急激に落ちているかどうかを診ることが出来る。
 
The Balancing Act
 
 臨床医と乳がん患者は、"最善の乳がん治療を施しつつ、骨の急激な消失やそれによる骨の破砕を防ぐことを考えなければいけない"。もっとも起こりやすい骨の消失は、ヒップ、脊椎骨、手首などで、半永久的に患者さんを障害を残してしまう事さえある。
 シアトルのワシントン大学の腫瘍内科医のJulie Graslow MDは、「がん治療を始める時には、普通の患者さんは骨の健康については優先権がきわめて低い」と言う。「患者さんは、いかに再発しないようにするは、どの治療をすればよいかのみを考えるため、長期的な健康のことは治療が終了するまでは思考の範囲にない」、と言う。
 専門家の意見では、最初から患者の寿命や骨粗鬆症の早期発見を考えた治療が、患者がよりよい生活を長期的に送るためにもとても重要である、と言っている。
 あるアメリカの研究では、352人の乳がん患者さんの2.72%が脊椎損傷を起こし、乳がんになっていない女性では、0.53%しか脊椎損傷を起こしていないと言う。
The Women’s Health Initiative(女性の健康運動というオーガニゼーション)の調べでは、乳がんにかかった女性とそうでない女性を比べた場合、ヒップに関しては両者あまり差はなかったが、乳がんにかかった事があり、閉経している女性の場合、より多くの手首や腕の骨の消失による怪我があることが分った。
 
Common Culprit
 
 化学治療を受けた女性は、少しは骨を消失しているが、ホルモン治療を受けた患者さんはより多く骨を消失している。閉経後の患者向けのホルモン治療の薬であるアラミデックス(Arimidex),フェマーラ(Femara)、アロマイシン(Aromasin)などは、アロマテーゼ抑制剤で、卵巣の機能を停止させるための薬です。エストロゲンは、男女両方に造骨細胞と溶骨細胞のバランスを保つ重要な働きを持っています。
 閉経後の女性へのアロマテーゼ阻害薬は、アンドロゲンのエストロゲンへの変換を止めます。これにより阻害薬は、エストロゲンから腫瘍への成長シグナルを止める役割を果たします。ホルモンを体内で作り出せない事により、卵巣を取り除く手術、化学治療や放射線治療も骨の消失に繋がってしまいます。
 肺、大腸がんなどの患者さんは、ホルモンの成長を止める治療はしないため、骨粗鬆症にはあまり関係ありません。
 
Key Predicorst
 
 乳がん患者さんやその医師たちは、患者の骨粗鬆症を防ぐためにできる事があります。
 泌尿生殖器腫瘍内科医のSusan Solvin MD (Memorial Sloan Kettering in NY) は、患者さんの家系に骨粗鬆症があるか、本人が骨を折ったことがあるか、また骨に痛みを感じた事があるかどうかを問うことにより、防ぐ事が可能だと言います。
 骨粗鬆症の可能性のある人には、骨の成長に関与するカルシウムとその吸収を補佐するヴィタミンDの摂取を薦めます。皮膚は10分から15分野外にいるだけで十分なヴィタミンDを造ります。しかし、人それぞれの理由から、十分なビタミンD を作れない場合もあります。ビタミンDがはいったソイミルク、オレンジジュース、シリアル、ヨーグルト、魚、肝臓などがビタミンDが豊富な食物です。
 禁煙、禁酒、階段を上がったり、縄跳び、歩行、ダンスなども健康な骨の維持を推進します。運動は骨の成長に関与する細胞を促進し、より強い筋肉を造る事により、骨の破砕(フラクチャー)を防ぎます。前出のDr. Gralow 医師はこのように言います。「大部分の私の患者さんは、適度な運動、変化のない体重を保つ事、健康食を食べる事が大切である事を知っています。しかし私達のような腫瘍内科医が、骨の健康に関して十分な戦略やすべき事を患者さんに言っているかは疑問です。」
 専門家は、がん治療による骨の消失や、骨の健康の査定の臨床はまだまだ不十分と見ています。要因のひとつとして、患者さんが検査に行く時点では、担当医が決まっていないこと、それが骨の検査のフォローアップを後手に回してしまうことに繋がっているのでは、と。
 Tappinさん(患者)は、「このような状態を危惧して、自分で自分の骨を守る事に神経を使っています。私は受身で乳がん検診をしていません。医師のもとへ行く時には、このような疑問点を持って診察に行きます」と語る。
 
Halting Bone Breakdown
 
 大部分の骨粗鬆症の薬品は、骨への破壊的な再吸収や、故障を緩やかにする事で骨粗鬆症への道を防ごうとします。
 2007年アメリカ食品衛生薬品省は、閉経前の骨粗鬆症の薬としてZometa ゾメータ (Zoledronic acid) を承認しました。これは年に1回投薬するものです。
 5年間の臨床結果によると、閉経後の初期の乳がんで、ホルモン阻害薬のFemara (フェマーラ)を飲む患者さんが、Zometa (ゾメ-タ)も服用する事で、骨の消失を少なくとも3年間は防ぐ事が可能である事が判明しました。
 
以下は、アメリカで現在臨床実験中の薬品です。
 

治療:             Phase:                     Sponsor/manufacture:
Actonel(risedronate)                  IV                         University of Pittsburgh/P&G
(ER positive 乳がん)
 
Denosumab(AMG 162)              III                         Amgen
(骨転移の乳がん)
 
Denosumab(AMG 162)              III                         Amgen
(骨転移の前立腺がん) 
 
Zometa(Zoledronic Acid)           III                         Cancer and leukemia Group/Novartis     
(骨転移の前立腺がん)    

以上のように、骨粗鬆症に対応する積極的かつ先進的な研究は、がん経験者に骨の健康に対する注意をより深く喚起することでしょう。