放射線治療期間の短縮によせる期待

放射線治療期間の短縮によせる期待

”The Tantalizing idea of reducing radiation treatment time”

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 By Laura Beil
    Cure Special report
Spring Issue 2008 

アメリカでは、放射線の治療期間を短かくしようという考え方が最近広まり、専門家は近い将来、短期間の放射線治療が全米のより多くの女性に処方されるであろうと予測しています。

放射線は、高エネルギーのX線の光線を使用して腫瘍を死に至らしめ、またがんの再発を少なくするための治療です。長期に渡り医師たちは、乳がん治療のための放射線が胸の近くの心臓や肺などの健康な組織を傷つけることを危惧しています。

アメリカ人女性は、通常1週間に5日、そして約5-6週間放射線治療を受けます。最近の治験で、違った治療方法が同様に有効であるとみなされました。Hypofractionated radiationといい、多量のエックス線を短期間当てるというものです。短期間治療というと魅力的ですが、多量のエックス線量が心臓、骨、筋肉を危険にさらし、深い損傷を与えるのではと医師は危惧をしていました。

しかし、この研究はそのような医師の危惧は必要ないという結果をだしました。2002年カナダ、オンタリオの Mcmaster University と Juravinski Cancer CenterのDr. Tim Whelan医師、The Journal of National Cancer Institute に無作為に選んだ1200人以上の女性の治験の結果を発表しました。早期乳がん患者の中で、半分の期間しか放射線治療を受けなかった患者さんと長期間の機関放射線治療を受けた患者さんも、5年後の再発率は同じでした。

去年2007年12月のサンアントニオ乳がん学会では、Dr. Whelan 医師と研究チームは、治療後12年間の長期間の後追い研究結果を以下のように発表しました。研究結果は、両方共に同じくらいというものでした。どちらのグループでも10年後の再発率は約6%でした。---従来の治療の再発率は6.7%、短期間治療(hypofracionated schedule)のグループでは6.2%でした。両グループの生存率は、共に84%でした。以上のような簡単な放射線治療の可能性への期待が多い中、未だ多くの疑問点も残ります。たとえば、長期的な問題点となる心臓への放射線による ダメージは、治療後15年くらいしないと発見できないとして慎重になる医師もいます。

「とても研究しにくい事柄です」と、Harvard Medical School and Beth Israel Medical Center in Boston のDr. Recht医師は言います。「心臓血管の疾患は、アメリカでは一番多い死因です。この乳がん放射線治療の期間に関する研究に参加した女性の多くはどのような放射線治療をしたかにかかわらず、いつか心臓の病気になるからです」 また、「相対的に大きな背景率において些細な増加率を見つけようとしているだけです」とも言います。

そして、どのようなカテゴリーの女性に短期間の放射線治療がよいのか、または、どの女性が従来の放射腺期間が適しているのかが解明できないのです。カナダの治験での予後は非常に良いので、それがすべての乳がん患者に当てはまるかどうかも不明です。

通常の期間放射線治療を受ける患者さんは、『ブースト』と呼ばれる補填の放射線を再発率の高い腫瘍部分に当てます。「問題なのは、このブーストが、短期間放射線治療に必要なのかということです」 と、 University of Michigan Health Systemの Dr. Pierce 医師は言います。「データが無いので慎重になります”」、とも言います。

それでもピアース医師は、新しいカナダのデータにおける再発率は大変低く、良い結果だと言います。「経過の追跡調査をみて、特定の患者さん、たとえば、化学治療を受けなかった患者さんで、放射線治療の病院から自宅が遠く、何週間も毎日通う事が不可能な方には、短期間の放射線とブーストの両方を進めてもよいと感じています」と言います。

これらのデータを踏まえDr. Recht (上記)医師 は、Hypofractionated Radiation(短期間の放射線治療)を乳房の大きさが小さいか普通で、グレードの低い(核分裂の少ない)腫瘍の方には、短期間の放射線を勧めていますと言う。しかし、ピアース医師同様にHypofractionated Radiation(短期間の放射線治療)を化学治療をする患者さんには勧めていません。なぜならば、化学治療と短期間放射線治療の併用は未だよく研究されていないからです。そして、ピーアース医師は、左の乳房に乳がんがある場合には、心臓近くに放射線が当たるので、決して短期放射線治療を施していません。

Dr. Recht医師とアメリカ国内のチームは、何十年にも続いた放射線治療の歴史を乗り越えるには、かなりの時間が掛かるでしょうと言う。なぜなら放射線科の医師は、長期間かけて処方する放射線治療を学び、それを主流とし、それが出す結果に満足しています。

たとえ研究データが、これから短期間放射線治療がよい結果を出し続けても、臨床に使用されるにはかなりの時間が掛かるとDr. Reich医師は言います。

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