Updated 2008-08-25
Cure, Cancer Resource Guide
June 2007; In association with the American Cancer Society
感情とつきあう
診断の時の自然な反応と助けの必要な時
人それぞれのがんへの反応は、数々の要因により違ってきます。要因の例としては、個人の得るサポートの方法、対処の仕方や病気についての理解が挙げられます。あなたが診断と治療と取っ組み合いをするとき、あなたの友人はあなたが大丈夫である以上の何かを望んでいるので、あなたはそんな友人から社会的プレッシャーを感じることがあります。心理学者は、がん患者の感情への必要な対処を呼びかけ、健康的な順応を確認する反応のパターンを見つけることが出来ました。3つの段階があります。第一は、苦悩と順応。自然な嘆き悲しみを経て元気になります。
初めの反応は、しばしばショックと信じられないという気持ちです。この後、苦悩の時期が2~3日から1~2週間続きます。そして、この時期の特徴は、心配と抑うつ状態の入り混じりです。自分のオプションを知り、治療の計画を見ることによって、順応の方向へ向かいます。
この初期の間、絶えず悲しみを感じることでしょう。そして その他の感情は、
心配と抑うつ状態
性欲の減少
倦怠
集中できない、覚えが悪くなる、そして/あるいは 決断できない
不眠 又は 寝すぎ
体重、食欲の減少
落ち着かない、そして/あるいは イライラする
通常、これらの多くの症状は不健康であると考えられますが、がんだと診断されてすぐの人にとっては、新たな事実と向き合うための普通のことといえます。しかしながら、希望を失うことや罪の意識は、深刻な苦悩の表れと考慮しなければなりません。
心配
今日、がん患者は、治療計画の決断に参加することが昔に比べて多くなりました。しかし、それにより決断に対する心配や責任を感じることになります。数多くの治療の選択肢は、がんのタイプによって違ってきます。特定のがんで、スタンダードな治療がないときは、専門家たちが治療を追加するなどして最善とされている治療に同意しないことにより、よりいっそうの精神的負担を患者が感じる事もよくあります。
多くの人は、がんの知識を得ることによって心配を軽減します。情報やサポートは、インターネット、又は病院の図書室は患者の教育センター、そして特定の病気のために活動するサポートグループ(非営利団体)から得ることができます。
自分でコントロールできることに集中するのは、自分の状況の対処するのに役立ちます。良い食生活をすることにより自分の身体をいたわることや、運動をすることもそれに含まれます。あるいは、実質的様式(遺言作成や他の法的な事柄)そして感情的様式(親しい人に未解決の問題や気持ちについて話す)でがんに対処するのです。
がんの診断というのは誰にとってもストレスを与えます。そして、ほとんどの人が一人で乗り切ることはできません。多くの人は、がんのサポートグループに助けを求めます。ほかの人は、聖職者や看護士、ソーシャルワーカー(社会福祉士)のアドバイスを求めます。病院で得られる有益な資源として、patient navigator が挙げられます。(看護士、ソーシャルワーカー、地域の訓練された人-がん経験者であることがよくあります。)ぺーシェント ナビゲーターは、あなたの医療システム、診察の予約や金銭的なことを舵取り(navigate)してくれます。彼らは、何をしなさいとは言いませんが、医師にしたほうがよい質問を示唆したり、あなたに何が大事かという優先順位付けを手助けしてくれます。
準備が出来ているということにより、ストレスや心配を軽減することができます。ナビゲーターやインターネットからの情報により治療の前後に何が起こるかわからないという恐れを克服することができます。しかしながら、それぞれの状況は違いますので個人的な健康についての質問は、医師や医療チームの人と話し合いましょう。
病気があなたの愛する人たちや仕事に与える問題もあります。がんは、がん患者の本人だけでなく、家族にも影響を与えます。夕食を作れないほど気分がすぐれない時や、診療所につれていってもらいたい時もあるでしょう。時として仕事を休むことも仕事への思いを挫折したり、あるいは配偶者やパートナーに高額の医療費を負担させることもあります。
前向きな思考
他人に自分の病気を言うことは、積極的な態度をとるというプレッシャーを感じるかもしれません。プレッシャーは、自分が恐れを持っているとき、心配したり気分の悪い時には 特につらく感じます。偽って楽天的でいようとすることは、現実的では無いです。専門家によると、自分が“正しくがんと向きあっていない”ということは大きな重荷と成るようです。気持ちの持ち方が生存率に影響するということを説得できる科学的根拠はないですが、がんで無い人の多くは、がんの患者の本当の気持ちにかかわらず、前向きな行動をすることを望んだりします。
人はがんへの反応と同様にそれぞれ違います。前向きな姿勢を続けることを好む人もいます。
罪悪感
がんというレッテルは、罪の意識を起こします。そのことは、がんと診断された直後の患者には大変な重荷となります。がんになったことで、家族に闘病を強いることや、以前で出来たことが出来なくなること、これが短い期間であってくれたらなどと罪悪感を感じます。罪の意識はしばしばがんに関連した行為により起こります。(例えば喫煙、過度のひやけ、性感染症の一種であるヒトパピロマウィルス)
自分が何故がんになったかを知ろうとすることは、珍しいことではありません。しかし、このことばかりにこだわっていると、それがストレスになります。最近の研究で乳がんと診断されたばかりの女性の中で、自分を責めた人は、そうしなかった人より深く苦悩すると示しました。また、研究結果によれば、自分を否定的に責めた人は、後続する治療中の精神的適応に影響を及ぼします。
過去を振り返ることで、良くなることはありません。過去は変えることは出来ないと認めることで、責めることと自己判断を止めることができるのです。そして前に向かって進まなければならないのです。罪悪感は人生を十分に生きることの障害となります。それで、専門家はこのような気持ちをソーシャルワーカーやカウンセラーに相談することを勧めます。サポートグループに参加することや自分の気持ちを日記にするという案もあります。
抑うつ状態
研究によると、がん患者の四分の一は治療中に抑うつ状態や不安神経症の症状がでます。しかし、がんになった怒りや悲しみとがんになってからの変化は自然であり、実際は気持ちの処理に役立ちます。継続する無力感と絶望感と無気力は標準的ではないので、医師に報告すべきです。
がん患者にうつ病と診断する時 医師は、がん治療の副作用(倦怠や体重の減少)よりも2週間以上継続する喜び、希望、自尊心の喪失に重きを置きます。ホルモン治療とインターフェロンの治療は気分に乱れを起こします。
The National Comprehensive Cancer Network (www.nccn.org) は組織的苦悩の管理のガイドラインを開発し、医療関係者たちがうつ病の予備選別に使えるようになりました。(NCCNの専門家はdistress(苦悩)という言葉をdepression(うつ状態)よりよく使います。なぜなら、distressのほうが不名誉な印象は少なく、患者の感情をよりよく表しているからです。)ガイドラインの質問には、苦悩のレベルを1から10のレベルで表すというものがあります。NCCNのガイドラインによると、心配や抑うつ状態のレベルの高い患者は、どのような治療が適性か判断できる精神科の専門家(例えば、精神科医や精神分析医や医療社会福祉士)に診てもらうべきとしています。
軽い抑うつ状態の人はしばしば、トークセラピー(話し合い療法)によく反応します。このような患者には、サポートグループや相棒方式、がん教育プログラムや心理療法が、適正感覚とコントロール感覚を得るために有効な方法とされています。
中度から重篤な抑うつ状態の場合、薬剤治療と心理療法の両方をするのが理想的です。現在
多種の抗うつ剤があり、副作用、薬を耐えられる能力や安全性は幅広くなっています。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs)のような新しい薬品は副作用が穏やかで服用しやすいでが、初めの数週間は特に状態の監視が必要です。
抑うつ状態は治療することのできる脳の疾患です。これは、がんのように病気ですので援助を得ることを恐れなくていいのです。