7つの乳がんについて知っておきたいこと

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7つの乳がんについて知っておきたいこと
 

Seven for 2007: 7つの乳がんについて知っておきたいこと
 

Harvard Women's Health Watch
Volume 14, Number5, January 2007

 

乳がんのリスクを減らす王道はありません。しかしいろいろな事の組み合わせによって違いが出てきます。
 
近年、治療の進歩と早期発見のおかげで乳がんの所見はよくなってきました。より多くのしこりが早期発見され、乳がんの罹患率の上昇率が穏やかになり、死亡率が下がってきています。しかし、乳がんは女性のなかでは、もっともなることの多い病気であり、肺がんについで、2番目に死亡する人数の多い病気です。

データは別として、乳がんは私たちの健康において重大なことに思えます。なぜなら、個人的なことだからです。私たちの中には、本人自身が乳がんの経験があったり、別の人は友達や家族を通して乳がんの経験があることがあります。特に不安の要因は、乳がんは無作為になるからで す。誰が乳がんになって、誰がならないということは、何によっても説明が付きません。
仮に家系と特定の遺伝子の変化がリスクを高くするとしても、これらの要因と関係のない多くの乳がんがあるのです。それらの因子についてや、他のリスクについてもどうすることもできないのです。例えば、高齢になること (40歳で、10年以内に乳がんになる比率は48人に1人ですが、60歳になると26人に1人となります)、早く月経を迎えること、子供を持たないこと(または、第一子を高齢出産すること)そして、遅い閉経などです。
 
研究者たちは、特定の栄養素と乳がんのリスクの関係を見つけましたが、全ての関係がリスクを軽減できるわけではありません。例えば、American Institute for Cancer Reserchは、大豆を多く食べることや、ビタミンEやCやセレニウムなどのサプリメント摂取など 一度は良いとされたことを推薦したり反対したりするだけの科学的証拠がないとしました。研究者たちは、よく知られている油脂の摂取が乳がんのリスクを高めるという説の確証は少ししかなく、果物と野菜の摂取は、乳がんの予防になるという科学的根拠は、以前思われていたほど強くはないとも発見しました。
  しかしながら、健康的な生活をすること(運動量を増やすなど)でリスクは低くなるという証拠は増えていますし、臨床の研究は、医学的な戦略を示唆しています。「残念ながら、乳がんのリスクを下げるために、できることはあまりないのです。」(HWHW, 1996)といったように、10年前では医学でできることが少なかったのです。 新しい情報は絶えず出てきますが、今のところ、この7つの要素があなたのリスクに影響し、そして、あなたに出来る事です。
 

1. 体重の増加

多くの研究において閉経後の体重の増加は、リスク要因としています。American Cancer Societyの研究は、18歳以降に20-30ポンド体重増加した女性が閉経後に乳がんになる確率は、5ポンド以下の体重増加した女性に比べて40%高いと発見しました。これは、エストロゲンに関係します。エストロゲンは乳がんの成長を増進すると信じられています。 脂肪細胞は、エストロゲンに変質し、閉経後にでもホルモンとして、体内を巡回するのです。
A Nurses's Health Study (NHS) 調査結果が2006年7月のJournal of the American Medical Association に発表され、18歳からの体重増加 、または、閉経後の体重増加は閉経後の乳がんのリスクを高めます。(しかし、閉経後のホルモン補充療法をしている人は除きます。ホルモン補充療法をしている女性は、薬として体内に入ってくるホルモン量が多量のため、体内脂肪から生成するホルモンは、乳がんのリスクを高めないとされています) また、NHSの研究は、閉経後に22ポンドかそれ以上の体重を減らすと乳がんのリスクは減ると発見しました。
What to do?  
大人になってからの体重増加を出来るだけしないように、そして閉経を健康的な体重で迎えましょう。もし、体重が健康的な体重以上の人は、減量しましょう。
 

2. 運動量

多くの研究にて、定期的に運動をする女性は、しない女性より乳がんのリスクが低いとされています。週に3〜4時間の運動を中度(例えば早歩きやヨガ)から強度(ジョギング、クロスカントリー、スキーエアロビクス)にすることによってリスクを20%から30%に軽減することが出来るかもしれません。乳がん経験者には、運動することはリスクを軽減します。
定期的な運動の効果はいろいろあります。健康的な体重にしたり、その維持。体内のホルモンの循環に影響を与え、胸部の細胞がエストロゲンにさらされるのを減少させます。また、乳がん細胞の増加に関連するインスリンとインスリンのようなホルモンのレベルにも影響を与えます。
  What to do?  
乳がんのリスクを軽減するために、American Cancer Societyは、中度から強度の運動を45〜60分、最低週に5日薦めています。(これは、30分の中度の運動をほぼ毎日という、成人病のリスク軽減のため運動より運動量は多くなります) 正式の運動(ウォーキングや水泳の往復、ジムでのカーディオ・フィットネスやエアロビクスなど)たゆまぬ運動をするには良いことです。しかし、ウォーキングやジョギングほどの呼吸となる程度の家事や庭仕事でも良いのです。
 

3. アルコール 

週に2~3杯でさえのアルコールをたしなむことでも乳がんのリスクは高まります。理由ははっきり分かっていません。アルコールは乳がんを促進するエストロゲンのレベルを上昇させるのかもしれません。または、発がん物質と相互作用するのか、体内の解毒作用を抑制するのかもしれません。
 
Nurses' Health Studyを含めいくつかの研究では、アルコールと関連した乳がんのリスクの上昇は、たいがい 適量のビタミンBとフォリックアシッド(葉酸)を採っていない女性に多いと言います。同様のことは結腸がんのリスクにも言えます。(結腸がんは、お酒を飲む人に多いのです) Harvard School of Public HealthのWalter Willet博士は、アルコールを飲む人で600マイクログラム以上の葉酸を毎日摂取する人のリスクは高くならないと言います。
  What to do?  
女性で乳がんのリスクが平均的にある人は、1日のアルコールの摂取を1杯までに制限しましょう。乳がんの経験者と他の要素によってハイリスクの女性は、全く飲まないほうが良いでしょう。もし飲むなら、葉酸を最低400マイクログラムを毎日摂取しましょう。(総合ビタミンでも良いでしょうし、緑の葉野菜、豆、乾燥豆や栄養価を高めたシリアルと精製していない穀物からでもよいでしょう。)
 

4. ビタミンD

乳がんを含め ビタミンDが数多くのがんを予防するという 科学的根拠は山ほどあります。
例えば、最近の研究では、人生の早期に大量のビタミンDを食事や戸外で過ごすことにより(皮膚に太陽が当たることによりビタミンDを作る)摂った女性は乳がんのリスクが低いと発表されました。他の研究によると、血中のビタミンDの量が高いと 50%乳癌のリスクを低くすると関連性を見つけました。このビタミンDのレベルにするには、50~70歳の女性の場合、最低400IUのビタミンDを毎日摂取しなければなりません。
What to do?  
専門家は、すでに大人には一日800~1000IUのビタミンDを摂取することを薦めています(骨の強化のために太陽光線を浴びていないこととがん予防のために)。 自然にビタミンDを摂取することには制限があり、必要なビタミンD を生成するために必要なの太陽の光を浴びることはできないということから、サプリメントのビタミンDが一番手っ取り早いということです。基本的な総合ビタミン剤は、400IUのビタミンDを保有していますので、別に400IUのビタミンDのサプリメントかビタミンD入りのカルシウム剤を摂ると良いでしょう。
 

5. 医療からのリスク

生涯においてエストロゲンの影響が長いとことは、乳がんのリスクをたかめます。ですから女性が口径避妊薬や閉経後のホルモン補充治療をすることには気になることです。Nurses's Health Studyは、避妊薬を服用する女性は、少し乳がんのリスクが高くなること(これは、止めてから平均10年以内において)を発見しました。Mayo Clinic Proceedingは、閉経前の女性が避妊薬を服用する--特に第1子の前に--女性が50歳前に乳がんになるリスクが高くなったという研究結果を出版しました。
 
Woman's Health Initiativeの試行では、長期に渡るホルモン補充治療(Prempoのようなエストロゲンとプロゲステ ロンの補充)は、やや乳がんのリスクを高める、しかし服用を止めてから5年すればリスクは、平常の値に戻るという結果が出ました。エストロゲンのみの補充治療においては、リスクを高めるとことは無いようでした。
 
最近の研究では、(注)ジエチルスチルベストロール(DES、流産を防ぐ薬)を妊娠中に摂取した女性は乳がんになるリスクが高いと発見しました。この研究では、そのとき体内にいた女の赤ちゃんも、乳がんになるリスクが高いとしました。
 
(注) 合成女性ホルモンの一種。妊婦の流産防止剤・家畜の成長ホルモン剤として利用されていたが,生まれた子供に生殖器官の奇形などの障害が現れたため,現在では多くの国で使用禁止になっている。内分泌攪乱物質(環境ホルモン)としても知られる。ジエチルスチルベストロール。スチルベストロール。
goo辞書より (dictionary.goo.ne.jp)
  What to do?  
避妊薬やホルモン補充治療はリスクと利益があります。それらのことを臨床医と話し合いましょう。(服用するかとどうかや、服用期間を決める前に)もし、貴女のお母様があなたを妊娠中にDESを服用したならば、または、あなた自身が服用したならば、臨床医に告げて、スクリーニング(乳がんになっていない人を対象に行う検査)について話し合いましょう。
 

6.乳房の乳腺の密集状態

乳房は、脂肪が少なく乳腺が発達しているとdense(乳腺が密)とされます。これは若い女性の特徴ですが、高齢の女性(特にエストロゲンとプロゲステ ロンの混合ホルモン補充療法をしている)にも多く見られます。ある程度、乳腺の密集状態は遺伝します。解明されていないのですが、乳腺の密集している女性は乳がんのリスクは高くなります。
実際は、乳腺の密集状態より年齢とBRCA1とBRCA2(乳がん抑制遺伝子)の変化のほうが、危険要因としては重要です。一つの可能性としては、乳腺の密集した組織には、より多くの細胞があるので、乳腺の細胞分裂を活発にするホルモンの影響を受けます。
  What to do?  
残念なことに乳腺の密集している胸にある腫瘍(良性と悪性共に)はマンモグラムで見極めるのは難しいのです。なぜなら、腫瘍も密集している組織は白色に写り、反対に脂肪は濃い色に写ります。デジタルのマンモグラムは乳腺の密集している乳房でもの乳がんを見つけることにおいて改善され、放射線医がくっきりと小さな異常細胞でも見ることが出来るようになりました。超音波やMRIもマンモグラムで見えにくかったところを確認することができます。乳腺の密集している組織についての正式の勧告をするには、より多くのことを突き止めなければなりません。もし、あなたの乳腺組織が密であれば、臨床医師にデジタルマンモグラムによるスクリーニングについて相談してみましょう。
 

7. 薬品による予防

1998年の13000の女性のBreast Cancer Prevention Trial(乳がん予防の治験)で、抗エストロゲン薬のタモキシフェン(Nolvadex)の5年間の服用はハイリスクの女性の乳がんを49%下げました。タモキシフェンとラロキシフェン(STAR)の別の治験で、2006年にラロキシフェン(Evista-閉経後の骨粗しょう症の予防薬として認可済み)は、タモキシフェンと同様に浸潤性のを乳がんのリスクを下げると発表されました。更にアロマターゼ阻害薬という新薬も乳がんの治療薬として認可され、予防薬として治験の最中で 結果がでるにはあと数年かかります。
  What to do?  
もし、あなたが家系や年齢や遺伝子の変化や別の因子でハイリスクであれば、臨床医にタモキシフェンかラロキシフェンが適切かどうか相談してみましょう。閉経前と閉経後、どちらの女性でもタモキシフェンは服用できます。ラロキシフェンにおいては閉経後の女性のみです。どちらの薬も副作用があります。例えばタモキシフェンは子宮体がんのリスクを高めることなどです。だから、慎重に考えましょう。