Updated 2008-08-25
Adjuvant Chemotherapy by Dr. George, Memorial Sloan-Kettering
On July 9th, 2006 at Cha Ann, BC Network Lunch Meeting
乳がんは浸潤がん(Invasive)と 非浸潤がんpre-cancer;( carcinoma in-situ)があり、患者一人一人によってがんが違う。
化学療法は薬の種類・量・期間など地域・国によって異なる
- 2005年、米国において211,240人の女性と1,690人の男性が乳がんに罹患し、40,870人が乳がんによって死亡されたといわれている。その内訳は女性40,410人,男性が460人であったと言われる。
- 1990年から2001年にかけて、女性において毎年死亡率が2.9%下がっている;ステージ1などの初期の乳がんの治癒率は98%である。
- 乳がんを見つけることは大きな干草の山から針を見つけるように難しいので、早期発見の為に20歳ならば毎月の自己検診と3年毎の医師による診察を受けること;40歳ならば、毎年のマンモグラと医師よる検診と毎月の自己検診をすること。
- 全身療法はホルモン療法・化学療法・クリニカル・トライアル(治験)がある。
- 乳がんにおける術後の化学療法において知っておくことは次の事項である。
化学療法は再発を防ぎ(disease-free) 腫瘍が1センチ以上の患者の生存率を高める
最も有効な療法は1種類の薬ではなく幾つかの薬を一緒に使用し、3ヶ月から6ヶ月間において行うこと
Anthracycline アンスラサイクリン*を含む療法の方がCMFより効果がある
*アンスラサイクリン
代表的な薬は、アドリアマイシンとエピルビシン
144,939の女性に194の術後の化学療法をした結果は下記の通りである。
① Anthracyclineアンスラサイクリンをベースにしている化学療法は過去15年において50歳以下の女性の死亡率を38%減らし、50歳から69歳の女性においては死亡率を20%低下させた
② またタモキシフェンをとることによってさらに死亡率が31%低下した
術後の全身療法における選択は腫瘍に関連した要因と患者に関連した要因によって選択する。腫瘍に関連した要因はステージ(病期)、腫瘍の大きさ・リンパ節の数・腫瘍のグレード・生物学的特長(ホルモン反応の有無ER(エストロゲン)、PR(プロゲステロン・HER2(human epidermal growth factor receptor 2・多数の遺伝子のプロファイル。 患者関連の要因としては、月経の有無・患者自身のpriorityとゴール等。
化学療法においてのがん治療はDose Intensity (高濃度投与)である。すなわち量を増やし、時間を短縮する(例えばACを3週間毎に受けるのではなく、2週間毎に受ける)。 2週間毎に受けることにより間隔が短くなり、がん細胞の成長をさまたげる。(ただし地域によって違い、
米国の場合西岸地区では化学療法を3週間毎と唱え、東海岸地区では2週間毎と唱えている、Sloan-Ketteringでは2週間毎に行うことになっている)
36ヶ月の中間フォローアップの結果、Dose dense (高濃度投与)治療は再発を26%s減らし、4年間の再発無し(Disease Free)の生存率は82%、3週間毎の治療の再発無し(Disease Free) の生存率は75%であった。
よって、Dose Densityは薬の量の濃度を増やすことによる身体への毒素を増加させず、再発なし(Disease Free)の生存率を促進させることができるのが長所である。
化学療法をすると心臓の機能などに影響を与えたりする場合があるが、ほとんどの患者には影響がない。化学療法は骨を弱くするので、特に私たちアジア人は骨が弱くなりやすいので、カルシウムとビタミンDをとること。
術後のホルモン療法について
ホルモン受容体反応が陽性(ER ・PR Positive)の場合はエストロゲンなどの女性ホルモンががん細胞を成長させるので、ホルモンを抑制させるためにタモキシフェンなどを2年間または5年間飲むことによってがんの成長を止める。またはホルモンをつくる卵巣を除去する方法もある。
ハーセプチン(Herceptin)
Her2が陽性(がん細胞の表面にHer2と呼ばれるたんぱく質を多く持っているので・がん細胞の増殖が早い)の乳がん患者はAC・T(Taxol)の化学療法にハーセプチンを加えると乳がんの増殖を抑えることができ、がん細胞をターゲットとするため、正常な細胞に影響をあたえないので、副作用が少ない。 AC-T の化学療法をした患者とAC-THの化学療法をした患者の再発無し(Disease-free)の5年生存率はAC-Tを受けた患者が67%、AC-THを受けた患者は85%であり、ハーセプチンの効用が認められる。
Follow-Upとしては下記の通りである。
- 健康診断を受ける
- 腫瘍マーカー
- Bone density (骨密度)の検査を受ける
- 運動をする
- 健康なライフ・スタイル
- 毎年のマンモモグラフィを受ける
- MRI(ただしMRIを正確に判読できる医師多くないので、
MRIで陽性と判断されても、バイオプシーをしてみると
陰性である場合が多いので、今現在研究中である)
グリン・ティーにはanti-oxidant (抗酸化物質)が含まれており、免疫効果があるといわれ、大豆はエストロゲンと同じ働きをし、エストロゲンと戦ってくれるといわれているが、まだ論争中である。