朝日新聞:質問への答え

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朝日新聞:質問への答え

朝日新聞の質問への答え  土井卓子医師  (横浜国立医療センター、乳腺外科部長)

2006.6.23

 

1 乳癌の原因に食生活が影響することはありますか?

食生活は大いに影響しています。胃がんが減少したのは塩鮭やたらこなどの塩分の多い魚が減ったことによるのですが、逆に脂肪の多い食事で肥満が増え、初潮が早くなり閉経が遅くなり、ホルモン値が欧米の婦人と近くなったことが影響して乳がんが増加しています。脂肪、乳製品の増加と乳がんの増加は比例します。しかし個人では直接の関係はないので、乳がんが心配だからとミルクを飲まない、なんていうのはナンセンスです。
 

2 日本とアメリカの乳がんの比率はどうですか?

日本の乳がん死亡率はアメリカの約五分の一です。アメリカは罹患率はまだ増加していますが、死亡率は減少し始めています。日本はまだ罹患率も死亡率も増加傾向にあります。残念なことです。日本でもマンモグラフィ併用検診受診率が50%を超えるようになれば死亡率も減少し始めるといわれています。現在まだ20%にもいたりません。
 

3 乳癌にならないために、日ごろ食生活できに付けたほうが良いことはありますか?

肥満にならないこと、が一番です。ほかには特にないのですが、若い女性に伝えるなら、可能な限り早く出産し、授乳をしたほうがリスクが減ります。
 

4 乳癌の早期発見のために日ごろからこころがけることは?

マンモグラフィ検診は大切です。あと、HRTなどを受けられている場合は必ず検診を受けられるようにお勧めです。